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胡蝶の夢着物

着物を始めてみようと思われている方、始めて間もない方へ、楽しみたい方向けのブログです。 私もまだまだ勉強途中ですが、よろしくお願いいたします。 着物で京都いこう記事は今まで行ったお寺や神社で、着物行くとこういった場所という情報です。 着物で京都へ行きたい!!ってかたは参考になさってください^^ 基本属性がオタクです 好きな物:和物・着物・妖怪 好きな人:崇徳天皇・小野篁・佐脇嵩之・鳥山石燕 ゲーム:大神・刀剣乱舞・艦これ・ドラッグオンドラーグン・ico・遙かなる時空の中でシリーズ 音楽:SoundHorizon・TMRevolution・ボカロ系 漫画アニメ:鬼灯の冷徹・モノノ怪・蟲師

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私の好きな歴史上の人物の中に小野篁という方がいらっしゃいます
はい、どれだけ知っている人がいるんだって話ですね
最近は鬼灯の冷徹なんかでも出てくるので、結構知っている方もいるんですかね?
一般の方への浸透率は微妙ですが……
私が初めて知ったのは、12歳ぐらいの時ですね
夢枕漠さんの陰陽師にハマリまくって平安時代調べた時です
この方は百人一首とかでも歌が取り上げられています
因みに百人一首の歌は

わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟

です
人には~のくだりの歌が多いので、学校の百人一首大会で覚えろと言われた時にこなくそっっ!!となったのは内緒
詩歌の才能に恵まれつつ、弓馬の腕も中々の物だったそうでドンだけ美味しい設定持ってんだって方です

子子子子子子子子子子子子

というと子の字がゲシュタルト崩壊しそうな文字列を

猫の子 子猫 獅子の子 子獅子

と読んだという逸話もあります

しかし、美味しい設定(逸話)はそれだけじゃありません
なんと彼は夜な夜な井戸を通って地獄に行って、閻魔大王のもとで裁判の補佐をしていたというんです
異世界ファンタジーが始まりそうな予感
まるで犬夜叉に遙かなる時空の中でのプロローグ!!
始まるのはハートフルラブコメディーやネオロマンスというよりは、じごじご地獄だよーもしくはイドへ至る森へ至るイド的な世界ですが

さて、そんなハートフルボッコストーリーが始まりそうな井戸は実際にあるのですねー
そのある場所は六道さんの呼び名で親しまれる六道珍皇寺

清水寺や建仁寺も近いので観光の合間に寄るのも楽チンです
そして平地なので着物にも優しい……!!

入り口がこちら!!!
六道の辻とはあの世とこの世の分岐点のことです
そもそも、「六道」とは仏教の教義でいう地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道の六種の冥界のことです
六道輪廻……六道骸さんの能力ですね
えぇ、存じておりますよ

昔は鳥辺野と風葬の地だったのです
陰陽師では馴染み深いですが、ここは昔から謂れのある場所だったわけですね

境内にはお地蔵さんなどがあります
地蔵菩薩=閻魔大王なので冥土にやはり関係するのですよね
因みに閻魔堂と篁堂があり、写真撮影は禁止ですが篁様が彫られたという閻魔様と江戸時代に作られた篁様の像が見れます
実はこの像、普段小さな窓からしか見れないのですが、以前上野の国立博物館で栄西と建仁寺展でこちらの像が来ていたのですよ
建仁寺とどういう繋がりが……?とお思いでしょうが、
こちらの六道さんは室町時代に建仁寺の聞渓良聡が入寺して再興、臨済宗に改められたのです
というわけで運良く篁様の像が見れてハイテンションになり、
一番の目玉である俵屋宗達の風塵雷神が霞んでしまったという何ともいえない事になってしまったのは良い思い出

お寺には鐘がつきものですが、こちらの迎え鐘はちょっと変わっています

おや、鐘が見えない……
実は建物の中に鐘があるのです!赤い縄を引っ張るとゴーンと鐘が響きます
こちらの鐘も謂れがあって、鳴らすと冥土まで届くのだそう
開基の僧都が作らせたのですが、唐国に行くのでこの鐘を三年間この鐘楼の下に埋めといてね
といって旅立ったのですが……
お察しの通り。留守の間に任された僧が煩悩を捨てれずに一年半で掘り出して鐘を撞いたそうです
すると、その鐘の音は遠く唐国にいる僧都にまで届き
「あの鐘は三年埋めておけば、六時になれば人手が無くても勝手に鳴るようになったのに……」
と残念がったそうです
なんてアラーム……
こやつも九十九神かなんかなんでしょうか?
何せよ、撞くなのタブーを破ったので、今は人が撞いて鳴ります


そしてこちらが本堂です
この本堂の右側に階段があって、そちらからあの世通いの井戸の写真と遠目から井戸が見れます
こちらは残念ながら基本的に拝観は境内だけなのです^^;

しかし!!!!
実は帰ってくる井戸が発見された時に、特別に本堂内部と井戸を見ることが出来たのです
なので、貴重?なお庭の写真も合わせてご紹介です

まずは本堂内には色々な宝物があります
地獄に関する曼荼羅などもあり、地獄好きにはたまらない宝物がざくざくあります
奪衣婆とか閻魔大王の裁判とか、ボランティアのおじ様が説明してくださいました
テンションマックスで聞いて、いざお庭へ
と、その前に……

お庭はこんな感じです
あまり広くは無いけれどお手入もされていて良い雰囲気……
左の水盆のしたは実は水琴窟です
水琴窟大好き人間なので、勿論音を聞いてきました!!
そういえば、水琴窟って二つあるんですよね
ひとつは水を上から流した時にだけ音が聞こえるのと、
竹筒などが地中に刺さっていて常に音が響いているのと
一乗寺の圓光寺、大原の宝泉院、大原野の正法寺は後者
六道さんは前者なのです
私の好みは水を上から流した時にだけ音が聞こえる方です
竹筒越しのなのは作りの都合上音が小さいからなのですが、やはり外に響いてきた音を聞きたい……!!
蹲で手を洗った時に、「あぁ、音が響いているな……」というのがよいのですよ
そこにロマンがあるのかしら……
あるのです!!!!

さて、いよいよ……

こちらがあの世へ通じる井戸です!!!
写真はお庭に出て撮るのは禁止、ただし建物内からは可との事だったので望遠で撮りました
お庭での撮影は駄目ですが降りるのは大丈夫なので近づいて覗くと、
中は澄んだ水がありました
この水の奥底にあの世があるのかしら……とあの世に思いを馳せながらまじまじ覗き込んでました
因みに、今回特別拝観になった理由のもう一つの井戸ですが、どうも工事の過程で発掘されたようです
こちらは建物から撮れる範囲で無いので写していません
しかし、検索したらこちらのページに写真がありました
写真の丸い穴よりずっと下に水があるのですが、這い上がってくるの大変そうだなぁ……
なんて見てました
そう考えると井戸に立ってられるメルメル凄いな!!!

そして、ガイドしてくれたおじ様が

「これが本当のメイド(冥土)・イン・ジャパンってね!!!」

とおっしゃっていた顔がドヤ顔で眩しすぎました
いいたかったんやな……
あー本当に心がきゅんきゅんするお寺ですね~
特別拝観にかち合うのは難しいかもですが、超オススメです^^

さて、折角なら少しだけ足を伸ばして見ましょう
本当に近いところにあるみなとやさんへ是非!!
何があるのかって?

え?!って名前ですよね
その名も幽霊子育飴です!!
昔、夜な夜な飴を買いに来る女がいる
飴屋が不審に思いながらも飴を売り何日か続いた後に女の後を付けると

着いた先は墓場……

しかも墓場から赤ん坊の泣き声がする……

童話は、何刻だって墓場から始まるものさ…さぁ唄って……

はい、すみません
兎に角、赤子を掘り出すとその女は現れなくなったとのこと

幽霊の女性は子供を育てていたのですね……
死んだ後に産んだのでしょうか……?
何せよそんな逸話のある幽霊子育飴は鼈甲飴みたいな素朴な味の飴です
滅茶苦茶固いので、飴を噛むのが好きな方でも噛もうとしないでくださいね
是非、興味がある方は買ってみてください
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HN:
胡蝶
性別:
女性
趣味:
着物、ゲーム、漫画を読む、絵を描く
自己紹介:
年齢:20代
基本属性:オタク
着物を始めて早1年半……始めるまで着物は面倒、高い、難しいと考えて躊躇していましたが、思い切ってやってみたらあれよあれよという間に普段着に着物を着れるまでになりました。
まだまだ勉強中ですが、よろしくお願いいたします。
最近は着物に関係ない内容の記事もかなり多く書いております。
ゲーム・漫画好きのため、着物や言った場所にからめてあれこれ楽しむので、苦手な方はご注意ください。
最近マイブームの刀剣乱舞では薬研推し、山城国審神者です。
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